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| 私の母は私が幼稚園にあがるころからずーっとフルタイムで定年まで働いていた。幼稚園や小学校から帰っても、誰もいないこともたびたびあって両親にとっては私には長いこと負い目であったようだ。でもそのお陰で習い事も色々させてもらったし、ある程度は希望どおりにさせてもらったので、それについては特別今は思うことはない。 私が中学校くらいだったろうか、いつも母の帰ってくる6時50分、玄関の開く音で、迎えに行くとなんか泣いてるような顔・・・・聞くのも悪くて、買い物の仕分けなどを手伝った。 でも今だったら少しはわかるような気がする。うちのまわりは殆どが専業主婦かパート勤めの家庭ばかりだった。短い昼休みに家の買い物をして、色々な用を済ませる。帰りは殆ど乗り手のないバスの一番後ろにのって、また一仕事するのだ。 母がいうには、時間がもったいないからさやえんどうのすじ取り、グリーンピースの中味を出したり,、15分ほどのバスの中でそんなこともするんだと言っていた。そんなことも笑いながら言ってたけど、内心色々だったんじゃないかなと思う。 休日といっても家中の掃除、休みの日にしかできない用事。父も手伝っていたと思うけど、やっぱり母の負担は相当な物だったんだろうと思う。今更ながら、なんで私はもっと気遣ってやれなかったんだろう、あの日の自分を消しゴムで消してしまいたい。 この前,電話でそんなことを思い出して母に言ってみたら、「そんなことあったー?」ってあっけらかんと言われた。こんなことを考えるようになったのも,私が少し年をとったからかもしれない。 今、母は趣味を満喫している。お習字習ったり、フラダンスしたり、地域のボランティアしたり、若いうちにできなかったこと頑張ってる。そんな母を持って私は誇りに思う。今なかなか時間がなかったり、お金がなくて思うようにできないことも、母を見てるとそのうち何でもできるような気がしてくる。 |
