初めての通夜、お葬式

その日は突然やってきました。一週間ほどの入院で大事な父親は亡くなってしまったのです。会社員だった父は退院してしばらく家で療養したらまた会社に行くのを楽しみにしていましたし、家族もそれを応援していました。病院からの連絡があったのは夜の10時ごろ。父の容態が急変したのですぐに来て欲しいとのこと。慌てて母と病院に駆けつけました。

それから数時間の後家族に見守られながら、父は逝ってしまいました。心電図は一本線のままです。でも父のからだをゆするとその振動のためかかすかに動くのです。私も母も信じられませんでした。父が亡くなるなんて、絶対ありえない。何度も揺さぶり続けました。心電図を見ると動いてまだかすかに生きているようでした。

それでも医者は「ご臨終です」と私たちに悲痛な宣告をしました。

それからです。あわただしかったのは・・・・・

母は霊安室で父に付き添い、私は家に帰ってお葬式の準備をすることになったんです。親戚はこちらにいませんのでもうどうしようもありませんでした。近所のおばさんもかけつけてくれましたが家の片付けなどしなければならずに、いったん私だけが車に乗り自宅で葬式の準備をすることになったんです。私が20台半ばのころのことです。今思うと自分でもあの混乱の中よく事故も起こさずに帰って準備したなと思います。私はお葬式には殆ど参列したこともなく近しい人の死というのが、残酷なことに大好きな父ということになってしまったのです。父は会社員でお葬式関係のことを全てまかなってくれるところがあったので式に関してはそちらにお世話になりました。そういうものに加入していたということを会社の方から聞いて初めて知りましたが、割引などもかなり使えたようで良かったです。

うろ覚えではありますが、参列する側と出す側とでは全く状況が違うので思いだしながら私の経験として書いてみようと思います。違うこともたくさんあるかもしれませんがあくまでも我家のお葬式のことを書いてみます。


当日深夜 死亡確認 私・・・病院から急いで帰って自宅を葬式の会場にするために準備にもどる。
会場になる座敷を掃除機などかけてに布団をひいた。

母、兄・・・父に付き添い、病院から親戚などに急遽連絡をとる。遠方から駈けつける夜中だったが連絡。
当日早朝 遺体と共に家族も帰ってくる 葬儀社の車に乗って家族と父が帰ってきて布団の上に安置される。浴衣を着ていた父を見ると病院では苦しそうな顔をしていたが見ると口元が少し笑っているような感じだった。白い布をかぶせた。
当日午前 親戚などが到着 数ヶ月前にいとこの結婚式に夫婦で参加していたのに、「何で・・・」と泣き始める。私も最初は泣きながら話していたが、後から後から親戚や近所の方が来て説明をするのと、葬式の準備とで不思議なことに涙は出ず淡々とこなしていたように思う。

またお隣の家を食事していただくところにさせていただいて、お料理やら飲み物が届けられた。よく見るとあんまり食べたことのないタラバガニなどが並んでいた。


親戚の間ではお供え物で「子供一同」とか「兄弟一同」「親戚一同」として出す場合のことを相談していました。集金する人も決めていました。悲しい中ですがこうやって淡々と物事を進めてくれる人こそこういう場面には必要だと痛感しました。
話を聞いたご近所の方がいらっしゃった。
会社の方も手伝いに。
中には泣きながら父の顔をさすってくださった方もいました。その方たちを中心にしてお握りとかお料理とか作ってもらいました。

会社から花輪などが届く

私は喪服を持っていなかったが幸い母がワンピースタイプのものを2枚持っていたので何とか大丈夫だった。
喪服などは若い人でも一枚くらいはもっておいた方がいいと思いました。
午後 葬儀社の方の説明 葬儀社の方にはじめてお会いしたが、本当に親切な方だった。やっぱりこういう場面をたくさん経験なさっているためか、こちらの心情をよくわかってくださっているようだった。ただ親切丁寧だけでなく、決めることは粛々と勧めてくださったのでどれだけ助けられらかわからない。
写真えらび、父はどういう人間だったか、ということを書く紙を渡されて、そこではやっぱり色々なことが思い出されて泣いてしまった。食べることがすきで休みの日はいつもカレーを作ってくれたこと、外では無口な父だったが家ではユーモアたっぷりで面白い父だった・・・などなどアンケート方式の紙に記入していった。それをもとに司会の方が進行するのだそうだ。

庭をみると受け付けやいつの間にできたのか小川などができていてびっくりした。
夕方 お通夜 お通夜とお葬式の場面が一緒になっていて記憶があいまいになっている。
ただたくさんの方に来ていただいて、葬儀社の方が写真を撮っておられた。アルバムにするのだそうです。
読経の最中母が泣き崩れそうになっていたのを私が肩をしっかり抱いていた記憶があります。父と母はホントに仲良しでした。いい年してと笑われそうですが、一緒のお布団にずっと寝てましたし、寝てる時はてをつないで寝ていたと後から聞きました。また散歩の時も手をつないでいました。子供と違ってまた妻というのは違う思いにかられるのだと思います。でも母からいわせれば、父と子の関係をみながら違う思いもあったのだと思います。
少し落ち着いて親戚や家族で色々な話をした。
(悲しいはずではあったが、久しぶりに会う人ばかりでたくさん話をして笑い声もでた。不思議な感じでした。
親戚と父の思い出話。私が知らない父の話をたくさん聞きました。
翌日の挨拶を兄がすることになり親戚の前で練習。
またその夜は寝ずの番ということで家族は少しずつ仮眠をとりながらやりました。

また親戚は雑魚寝をしてもらいましたが、そうもいかない場合は宿泊場所などの手配もしておいた方がよさそうです。
翌日 お葬式 式自体のことはもう覚えてないです。ただ棺おけに入れられてふたをする時にいしのようなものでくぎを打つようなことを家族でする際に、本当に永遠の別れなんだと思って涙が止まりませんでした。
横をみると友達も喪服をきて駈けつけてくれてました。また電報やお花もたくさんいただいて友人や会社の方には感謝感謝でした。
それと、棺おけということで思い出しましたが、父は昔の人としてはかなり背が大きい方です。178センチくらいでした。それで冗談で父が「俺が死ぬ時は棺おけに入れられても足を曲げてなくてはならんだろうな。」なんていっていたんです。ホントにそうでした。(笑)ちょっとだけでしたが少し曲げました。また父は甘い物に目がなくてそれを皆さんよくご存知だったようで甘いものをたくさんいただいたんです。それも父の顔のそばに忘れずに入れてあげました。それと父の誕生日が翌日だったんです、偶然にも。それで私がプレゼント用にとファンケルから髪の毛に刺激を与えるブラシのような物を注文して届いていたので、それも忘れずに入れてあげました。母は少しもったいないというような顔をちらりとしていましたが・・・


バスに乗って親戚や親しいかたと火葬場に行きました。自宅から30分位のところでしたが、こんなところにあるの?という感じでした。まあ、普段はあまり関係ないところですけどね。

釜のようなところに入れられる時はこれが最後の別れだと思っていつまでもしがみついてしまいました。

それからしばらくして父は骨になって私たちの前に現れました。骨を拾って、あんなに大柄な父が私に抱かれるほど小さく小さくなってしまいました。
お香典の集計など お金のことなのですぐにでも集計した方がいいだろうと名前と金額をノートにつけながら開封していきました。驚くことに、裏には3000円と書いて中味がない物がありました。ご近所の方でしたが、こういうことってあるのかと思いました。
翌々日 親戚など帰る わいわいしていたのが急にシーンと静まり返ります。それからです。ホントに寂しいのは・・・
うちには高いところに昔ながらの古時計がいまだに実家にありますが、その時計のねじはいつも父が回していましたが、これからは私たちの仕事になってしまいました。家にはまだまだたくさんの父のものがたくさんあって、これからしばらくは何かにつけて思い出してしまうのは仕方がないと思います。
数日後 母と父の会社へ 数日して母を車にのせて父の会社に手続きのことで初めて父の会社に行ってきました。
皆さんはお父さんの会社って行ったことありますか?外からは見た事あるけど中は全くの初めてでした。
会社の方と死亡についての手続きをつつがなく終了させた後、私物をお持ちかえりくださいということで、ロッカーの方へ行った。
「これが何十年と父が使っていたロッカーなんだ」としばらく見ていると会社の方が中をあけてくださってこまごましたものをとりだした。その中に父らしいものがありました。お菓子です。封を開けたお煎餅と飴が出てきました。母と顔を見合わせて「お父さんらしいね」と言いました。でもこの残りのお煎餅や飴も仕事の合間の楽しみとして次にとっておいたのに、もう2度と食べられなくて可哀想になってしまいました。

■もうだいぶ経ってしまいましたが、ときどきあの日のことを振り返るとふと涙が出てしまいそうになることがあります。本当にさよならは突然にやってきます。もうあんな思いは絶対したくないって思っていても、大切な人がいればいるほどつらい思いも、これからまだしなくてはいけないんですよね。

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